療養型病院 dpcのことは意識する必要はない？

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療養型病院 dpcのことは意識する必要はない？

療養型病院はdpcのことを特別意識することはありません。なぜかというと、dpcは急性期病院のみに適用されるものだからです。そして、療養型病院はそもそもdpcと同じような仕組みになっているのです。

療養型病院 dpcと同じような仕組みになっている

療養型病院はdpcというものが適用されることはありません。dpcとは包括医療費支払い制度のことであり、その名のとおり医療費をまとめてしまいますよ、というものです。

急性期病院の医療の仕組みでは、加点方式になっていて、行った医療行為に対して何点というものがついていき、最終的に何点であったかで支払い金額が決まります。

この診療報酬の加点は専門家しか分からないような複雑なものですので、患者様が把握できる内容ではありません。つまり、よくわからない状態で支払いをしているのです。

こういった状況の中で、医療費の高騰が問題となり、このdpcの制度が出来上がりました。最初に疾患に応じて点数が決まっており、それ以上の金額になることがないのです。

この形は、実は療養型病院はもともとそうなのです。療養型病院では、多くの医療行為が必要ではありませんので、状態に応じて、入院基本料が決まっており、その中に全て含まれます。

療養型病院 dpcともにある問題点とは？

療養型病院とdpcは似ていると述べましたが、ともに同じような問題点も抱えています。それは長くなればなる程、治療が増えれば 増えるほど病院側が損をする制度ということです。

療養型病院では、入院患者様の状態によって入院基本料が変わってきますが、基本的に長期入院になると、入院基本料が下がります。よって、出来るだけ早いタイミングで入院患者様に退院してもらうことが大切になります。

dpcも同じようなことが言えます。dpcの場合は、疾患ごとに報酬が決まっているため、出来るだけ医療行為を少なくする必要があります。多くの医療行為を行うことで、逆に病院が赤字になってしまうことがあるのです。

この2つの問題点から、患者側が危惧する問題として、医療の質の低下、サービスの質の低下が挙げられます。

療養型病院の場合は、なるべく早く退院ということで、サービスの質の低下はあります。そして、dpcの場合は医療の質が下がってしまうことがあります。

この辺りは今後問題となってくる可能性が高いため、国も懸念材料として、制度の見直しもしていくことが必要でしょうね。

療養型病院とdpc 看護師にとってはどうなのか？

療養型病院とdpcは看護師にとってはどういったものなのでしょうか？看護師からすると、やはりコスト意識を厳しく言われるケースが増えるため、慣れるまでは嫌な気分になるかもしれません。

医療の中では、衛生面が大事で効率的なものが良しとされてきているのが、コストばかりを言われると、医療の質なんてどうでもいいのだろうか？と疑問に思ってしまうためです。

しかし、本来は病院自体もサービス業ですので、コスト意識は必要です。

そのコスト意識を持った上で、どうやって最良の医療を提供するかを考えていくことが大切です。

なかなか難しいことではありますが、そういったコスト意識を勉強する場として考えるのであれば、療養型病院やdpcというのは、学ぶことが多い職場と言えるでしょう。

実際にこのdpcを導入する急性期病院も増えてきていますので、今後転職するにあたって、選択肢の1つとしては知っておいた方が良いですね。

療養型病院もdpcも求人に関しては、看護師転職支援サイトを活用するとどういった病院があるのかがよく分かります。自分で調べていても、どの病院がそうなのかが分かりにくいケースもありますので、重宝すると思いますよ。

そして、事前にどの病院が療養型病院、dpc導入病院というのが分かっていれば、その病院の情報を収集すればいいのです。すると、各々がどんな感じなのか、看護師からの評判はどうなのかも分かりますよね。

とりあえず転職してみる看護師もいますが、まずは詳しく情報を収集して慎重に動くことが大切です。情報を収集した上で、自分に向いているのであれば、更に詳しく話を聞くために、面接に行くと良いでしょう。

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